招集

総会召集書状

修道会全会員宛

愛する皆さん:

この書状を通して、全会そして個人的に一人ひとりに向けて、第21回通常総会開催召集をお知らせします。総会は2022年7月11日から8月8日まで、マラガのペドレガレホにあるわたしたちの修道院で開催されます。

1.イエスの聖心の祝日

わたしたちは第21回総会を2021年6月11日の聖心の祝日に召集したいと思いました。この日は会にとり深い意味を持ち、その聖心のシンボルに表されるイエス・キリストの人格的愛を祝う日でもあります。イエスの愛の体験はわたしたちの召命の源、会の歴史を構成しているものであり、 今日の人類の必要性に応答しながら歴史の新しいペ-ジを書き続けるよう促しています。

毎日の朝の奉献の祈りの中で現実なものとなっているイエス・キリストの人格的愛の体験は受け取った全てのものへの感謝、過ごしている現在を受け取り識別し、そして神が望まれている未来を希望の内に夢見ることへの感謝へとわたしたちを招きます。

わたしたちが無条件に主に愛されているという体験を思い出す時、主がわたしたちの中で、わたしたちを通じて働かれていることが分かる時、心から生まれでる最初の気持ちは感謝です; わたしたち自身が主の御目の前では小さな者であること、伝統の、わたしたちに先だったエスクラバスの債務者であることを認めるのは助けとなります。彼女たちは会の特徴となっているあの家族の心で神と隣人を愛するために生涯を費やすることを知っていた証人です。善い業は、いつもわたしたちについてくる限界や鈍さにも拘わらず、神の善良さと慈しみの表れです。

過去を観想し感謝することは、すぐに聖霊の光のもとで現在の時の識別を行い行動するよう私たちを招きます。識別することは現在の時を客観的に愛のうちに意識し、創立時のカリスマと出会うことです。わたしたちの創立者がたはその時代、教育的分野と女性の分野の改革者でした。わたしたちはこの時を抱きしめ受け取る招きに寛大に応えるよう招かれています。

現在の時を抱きしめる度合いに応じて、神がわたしたちのために、会のために、人類のために夢みる未来に向かって開きます。今日、社会は信じていることを証しでき、そのようにして皆のためにより良い社会を構築できる、根源において強固な人を必要としています。

イエスの聖心はご自分のエスクラバスをあてにし、あなたをあてにしていますが、それはご自分の人格的愛の体験を告げ、伝え続けるためなのです。今日228名のエスクラバ一人ひとりに感謝しましょう。エスクラバスは共同体の中でイエス・キリストに徹底的に従って生きるよう主から招かれていると感じてエスクラバの精神と召命に従って、マリアのようにハイと 言った人たちで、創立以来500名以上の姉妹たちがわたしたちに先立って御父の家に向かって行きました。

この歩みの中で、主により愛されていると感じ、善いみ手の中にいるのを知り、わたしたちの中に主が行われたことはこれからも続けられるとの信頼の中で主はわたしたちを導かれるでしょう。神が私たちのために望まれ夢見ておられる未来は幻想ではなく、主が善い父としてわたしたちの期待を裏切ることはないとの確信のもとで、神のみ旨に対して”ハイ“と言いながら、今日から築き上げられていきます。

2.日時と場所

総会開催の場所と時はそのうちに秘められている意味ゆえに象徴的な価値があります。

次期総会は2022年7月11日から8月8日までマラガのペドレガレホで開催されます。

わたしたちが受けている“会としての新しい誕生”という呼びかけから、わたしたちは会の源を構成している3つの場所に巡礼することから総会を開始したいと思います:それはコリア、マラガとセビリアです。この道程の開始はわたしたちが初めから準備したいこと、総会をこのように生きたいと考えている態度の表現でもあります:現在の必要事に対して福音的応えを探し求めるために、出発し、あちこちを見て、わたしたちのカリスマ的な源泉を再び作り直すことです。

第21回総会の集会開始はコリアとなるでしょう。会は1885年7月26日にそこで生まれました。そこはわたしたちのカリスマ的家族が巡礼を始めた所です;ここで初めのエスクラバスが教育を通してイエス・キリストの人格的な愛を告げようと全生涯の献身を行った所で、19人の子どもたちで始まった小さな学校を創立し、そこから多方面に出発していった所です。インスピレ-ションを探し求め、大胆さをもって、わたしたちはそこに行きましょう。

コリアからセビリアに行きましょう。わたしたちの創立者がたの人生が出会った所、神のみ旨に応えるために献身と努力、探し求めの長い期間が始まり、創立の夢と結び合った所です。ここは彼らの人生最後の場でもあります。わたしたちにとってシンボルに満ち、わたしたちの人生のための秘跡であるこの所で履物を脱ぎましょう。

そしてセビリアからマラガに行きます。マルセロ・スピノラのように、エスクラバスにとってのタボ-ルです。そこは乳とはちみつの土地、成長の時期であり広い地平線が伸びた時でもありました。それは今日、わたしたちが将来を見て、信頼と希望をもって歩き続けるよう招いてくれます。

ある意味で、総会はひとつの新しい初めであり、この具体的な歴史の時に神はわたしたちから何を望んでおられるのかを会として自からに問いかけ、その呼びかけに応えるに必要な手段をおこうとすることです。

1885年に会は一気に生まれたわけではありませんでした。そうではなく、生まれ続けており、新しい世界が現れる時である21世紀に誕生する必要があります。

マラガ人の哲学者であるMaría Zambranoは言っています: “人間は不完全な誕生をしています:人間はこの世界のために完全に生まれたわけでも完全に成長したわけでもありません。と言うのはこの世と調和できず、身の落ち着け場所に準備されているようには見えない;その誕生は完全ではなく、世の方も人間をじっと待っているわけでもない。このために、完全に生まれ始めねばならないし、自分の世界を作らねばならないし、自分自身と入り込んでいる現実を絶え間なく生み出していかねばならない。”

なんという素晴らしい任務!一人ひとりのエスクラバが新しく産まれ、常に不完全な会の新しい誕生に協力できるとは!

3. わたしたちは皆、召集されています。

あなたと各自一人ひとりはこの会的な出来事を生きるよう、総会の準備と開催に積極的に参加するよう招かれています。

“全会員に自覚を促し、総会に積極的に参加させる目的で、総会開催1年前から準備が始められる。“ 

 (指針 57条)         

皆の参加を現実なものとするために、総会準備は3つの段階に分かれています:感性の段階は5月23日から9月12日まで続きます。この間、聖霊のうねりに身を任せ、わたしたちに行われる招きを聞き、神が望まれ、                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    又、わたしたちの世界が必要とすることを探し求め出会うために、総会を視覚化していくことになるでしょう。皆の提案をもって、2021年8月の総会議において次の段階を準備します。

  1. 前-総会の段階は2021年9月12日から2022年7月11日で。この間、個人的に、共同体で、ライコと共に会の使徒職の中で、色々な形の集会を通してテ-マに取り組みます。このようにして次のステップにいくことになるでしょう。
  2. 総会の段階で、2022年7月11日から8月8日までが総会開催です。

総会開催にあたって、わたしたちは全員にとり非常に重要な事項について話し対話するよう招かれています。わたしたちの対話の質は、他の事柄と同様に、わたしたちの聞き方によるものに依存し、わたしたちの奥底にある物を表面に表し、共同体と人類の善のために各自が持つ良い部分を引き出すことに着手しましょう。

わたしたち皆が変容する対話の経験を持っていると思います。どのように変わるか或いはどのように相手を変えるかの対話ではなく、その同じ会話の過程がわたしたち自身の中に変化を生み出すのが確認されています。ある一定の句、言ったり聞いたこと;わたしたちの心に触れた人生体験;わたしたちの習慣的な考え方から引き出したある問いかけ・・・その後の変容の種となりました。そうです、度々、同じ過程が変容するものとなるのです。

個人的な変化(変容)は人としての生活の中心的な側面であり、社会的変化は共同体がその変化と進展の責任を共同体として受け取る時に与えられます。会的活力はエスクラバが会の生活と使命の責任を集団として引き受ける時にましていきます。そのために、わたしたちの間の関わりの質が中心となります。

多様性から始まる一致、異なった側面からの共通のヴィジョン、異なった選択からの識別された決定を構成するためにわたしたちの心を開きましょう。自由、責任、傾聴、正確な報告、透明さはわたしたちの共同体を導かねばならない基本原理です。

4. 総会に出席する姉妹

全ての人が総会に参加するわけではありませんが、全ての人は総会の準備をすることに連座しています。o.

“総会には固有の権利により総統治権者と指針に述べられている選挙による姉妹が参加する。“(会憲106条)

“総会召集にあたり、総会出席者人数と代表者数が会全体に通知される。総会に出席する者は:

-固有の権利により:総統治

-選挙により:10人にひとり、11人から20人の場合は2人の割合で選ばれた各国の代表者。(指針 58条)

総会召集日の2021年6月11日では、各国の誓願者数は下記の通りです:

誓願者数

アンゴラ

12

アルゼンチン

14

ブラジル

17

エクワドル

11

スペイン

140

フィリピン

13

日本

14

ベネズエラ

7

 総会は34名のエスクラバにより構成されます;7名は固有の任務から、選挙による代表者は下記の通りです:

  • アンゴラから     2名
  • アルゼンチンから   2名
  • ブラジルから     2名
  • エクアドルから    2名
  • スペインから      14名
  • フィリピンから    2名
  • 日本から       2名
  • ベネズエラから    1名

総会に出席する代表者の選挙は地方総会で行われます。

  • その開催日は次の通りです:

第一回支部総会       2022年3月27日

第二回支部総会       2022年4月24日(復活大祝日)

  • 各共同体の終生誓願者が選挙権をもっていますが、不在許可者と院外生活者を除きます。        
  • 終生誓願者各自は支部総会時に任務に服している国において選挙権と被選挙権を行使します。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                
  • 総統治権者は選挙時に出国した国において選挙し算定されます。(指針 82条)
  • ベネズエラには異なった処理が行われます。即ち、総会召集時に、ベネズエラには一つの共同体ですので代表者は1人です。支部総会が開催される時にどこに異動しているか分からないので、ベネズエラの代表者選挙は総会召集時にベネズエラにいる姉妹のリストにより行われ、そこにいる姉妹たちは選挙権と被選挙権を持っています。

総会に出席する姉妹の任務は会憲と指針に定義されています:

  • “総会は教会により定められた限度をもち、会憲に従って本修道会における立法上の権限を行使する合議的会議である。“ (会憲 105条)
  • “総会は会の責任の一致を実現し、福音とカリスマに忠実に、教会と世界の必要性に留意して、絶え間ない刷新と適応を探す。 (会憲 105条)
  • …総統治の選挙が行われる…”   (会憲 105)
  • “…本会の精神および使徒活動の活性化に必要な決定のため、他面にわたる会の状態を種々の角度から研究する責任がある。“    (指針 54)

総会に出席する姉妹はあなたの体験、考察、祈りと支えをあてにできることを期待しています。

第21回総会の準備のこの行程が会の新しい誕生となるように努めましょう、そして神に対して無条件に自分を開き不可能を可能にした無原罪のマリアにわたしたちの新しい懐胎を委ねましょう。

Un fraternal abrazo, Rosario

マドリッド、2021年6月11日

聖心の祝日